伊佐爾波神社の算額

愛媛県有形民俗文化財(平成17年12月27日指定)
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算  額〈22面〉※写真をクリックすると大きく表示されます。

算額とは和算の絵馬のことです。和算は日本独自で発達した数学で関孝和が有名ですが、江戸時代には西洋数学をも凌駕するほど、めざましい発展を遂げました。
これら和算家達は、この学問を鎖国の状態の中で「遺題継承」と「算額」の二つの方法で、二百数十年にわたって明治の文明開化まで、その学統を継承してきました。
算額の奉納は一般の絵馬と同様に祈願や報謝の為のほかに、和算を修めるものが自己を磨く方法として、また一般大衆に示す目的から奉掲されたもので、和算の発達史上貴重な文化遺産といえます。
現在この算額も全国的に数が少なく、享和三年(一八〇三)から昭和十二年までの二十二面が一社に残されているのは非常に珍しいことです。
現在は傷みの激しいものもあり将来に残すため写真のみの公開で現物は公開しておりません。

算額1(107×76㎝)
大西佐兵衛
(1803)

算額2(75×105㎝)
小嶌又兵衛
(1812)

算額3(77×107㎝)
佐野長次郎
(1832)

算額4(76×107㎝)
簡野主計
(1832)

算額5(99×127㎝)
和田榮太郎
(1837)

算額6(84×75㎝)
仙波収平
(1847)

算額7(86×111㎝)
山崎喜右衛門
(1850)

算額8(86×104㎝)
山崎富太郎
(1850)

算額9(84×75㎝)
人川市太郎
(1850)

算額10(84×75㎝)
井手上丈左衛門
(1850)

算額11(81×76㎝)
栗林佐太郎
(1850)

算額12(83×74㎝)
河原保三
(1850)

算額13(84×74㎝)
花山金次郎
(1850)

算額14(82×73㎝)
越智峯次
(1850)

算額15(80×71㎝)
吉田茂兵衛
(1854)

算額16(112×73㎝)
俊野巻衛
(1861)

算額17(50×80㎝)
伊崎為次郎・石崎良蔵
(1861)

算額18(91×75㎝)
高阪金次郎
(1873)

算額19(87×61㎝)
桐野富五郎
(1878)

算額20(56×86㎝)
松岡太三郎
(1879)

算額21(98×62㎝)
野本忠五郎
(1884)

算額22(39×55㎝)
中村正教
(1937)